IC-705でmmttyを設定する

mmttyの情報(PCを買い換えるときの備忘メモ)

有志がメンテナンスしているバージョン1.70Kを活用させていただきます。
このバージョンのインストールプログラムにはRTTY運用に必要なもの一式が含まれます。

送信に必要な2つの設定

1つ目は無線機を制御する機能

CI-Vを使います。送受信の切り替えだけでなく周波数の情報もパソコンとIC-705でやりとりできます。

CI-VとはICOM独自のシステムで,無線機とパソコンを結び情報のやりとりや制御をするものです。八重洲無線ではCATシステムというようです。

2つ目は信号の生成する機能

mmttyが生成した信号をオーディオとしてIC-705に入力する方法(AFSK)とIC-705のRTTYキーイング機能を利用する方法(FSK)があります。

ここではFSKを使う設定とします。

AFSKでもFSKでもRTTYには違いはないので当然電波型式は同じなです。無線機のみでRTTY信号を機種もありますがIC-705にはその機能はありません。

設定前にCOMポートを確認

mmttyは上記の2つの機能ごとにCOMポートが必要です。IC-705はUSBケーブル1本で2つのポートが使えるので便利ですね。IC-7300は2本のUSBケールブルが必要です。(ちなみに、標準で実装されているUSBポートとRemote端子からUSB変換)

IC-705とパソコンをUSBケーブルで接続しデバイスマネージャーを確認します。
ポートの番号はお使いのパソコンによって違います。またIC-705の外部端子設定ではCI-VのポートがUSB(A)となるようです。

FSK(RTTYキーイング)に使うのはUSB(B)になります。私のパソコンはCOM6。


整理すると
  • 無線機を制御する:COM7,USB(A)
  • 信号を生成する:COM6,USB(B)

IC-705の設定(RTTYキーイング)

IC-705の外部端子設定です。
USB SENDはOFFでUSBキーイング(RTTY)はUSB(B)のDTRを選びました。繰り返しになりますがUSB(B)はCI-Vでない方です。

「送信」タブの設定

最初にFSKの設定(信号を生成する機能)

画面右側の「PTT&FSK」にある「Port」はEXTFSK64を選択します。

この画面でOKを押すとEXTFSK64の設定画面が表示されます。
IC-705のCI-Vでない方のCOMポートを選びます。「FSK output」はIC-705のRTTYキーイングで設定した「DTR」としました。

次に無線機制御の設定

設定画面の送信タブの「Radio command」ボタンを押して設定画面を表示させます。

  • 上段の「Port difinition」の「Port」はCI-Vの方のCOM7です。
  • 最下段の「Group」は「Icom  xx=addr 01-7F」です。
  • その上、中段の「Commands」のとことろは2箇所設定します。最初はIC-705のCI-Vアドレスを「xx」欄に入力。次に「Model」は「Icom CI-V」を選びます。
CI-Vアドレス(「xx」欄)の値はIC-705に合わせた「A2」が設定されています。
IC-705出荷時の設定から変更していない場合は「A4」となります。

「その他」のタブの設定

右側にある「送信ポート」を「COM-Txd(FSK)」に設定します。

「SoundCard」のタブの設定

IC-705の受信音をパソコンに入力するオーディオデバイスを選びます。
送信(Transmission)はチェックなしでも問題ありませんでした。これは、低周波をIC-705に入力するのではなくFSKキーイングを行うためです。IC-705のオーディオデバイス(音声入力)を選択しても問題ありません。

なお,パソコンで認識するオーディオデバイスの名前は変更できます。
設定変更の記事も書いています。
【TIPS】Audio Deviceに名前を付ける

最後に

IC-705のモードをRTTYにして送信テスト。
AFSKの設定は試していませんが、IC-705のモードをLSB-Dにするのでしょうね。



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