2016年7月19日火曜日

初心者のアンテナ設置

アマチュア無線の設備

アマチュア無線に必要な設備は無線機(目的の電波を送信・受信ができる機械)とそれを発射するアンテナ(日本語では空中線と言います)が必要です。
これらの設備は自作することも可能ですが、それができる知識も技術も充分でない場合(私のこと)は市販の機材を購入することになります。

マンションのベランダに設置

市販無線機はメーカーで十分設計され製造されるので購入時点ではほぼ無調整で使えるといっても差し支えありませんが、アンテナは設置する環境によって調整が必要になる場合が多いようです。(20世紀に運用していたころは機材も知識もなくあまり調整に気を使っていなかった・・・不要な電波を発射するなど近隣に迷惑はかけていなかったようですが)

私が購入したものはいわゆるマルチバンドのモービルホイップ(UHV-6)という代物で車に取り付けて使うことを前提に設計、製造されています。
これをマンションのベランダに設置するためには車に設置する場合と同じような(おそらく高周波的な)環境を用意することが必要で、具体的にはカウンターポイズというものを設備することが前提になります。開局まで情報収集すると市販品もありましたが、先人に倣い自作しました(私にもできた)。

マンションやアパートなど集合住宅、賃貸住宅ではアンテナ設置には管理組合などの規定や大家さんのご意向も要確認です。

調整

アンテナを設置する前にカウンターポイズを用意しました。使用する電波(7、18、21、28、50Mhzの各バンド)に合わせておおよそ1/4波長の電線を複数本用意し圧着端子に圧着、ハンダ付けしてアンテナを固定するスチール製の基台にボルトで接続しただけですがなんとか機能しているようです。なぜ1/4波長にすれば良いのか理屈は分かっていません。

もう一つこのアンテナで重要なのはエレメント長調整です。アンテナに付属する説明書でどの程度短くすると同調点の周波数(共振点と言うのかも)が変化するか確認し、各バンド毎に調整部の長さを短くするために切断していきます。1.5mm程度の細いステンレス棒ですが結構手強い(棒ヤスリでは1回切断するのも汗だくで数分かかります)ので専用の工具(カッター)を購入しました。
便利な世の中にはアンテナアナライザーというものがありバンドの範囲内で調整状況が可視化できるツールがあることもわかったのですが、今回はカットアンドトライで地道に4バンド(4本)を調整しました。
おおよそ同調点がバンド内に収まったら無線機に内蔵されている調整機能(アンテナ・チューナー)で最終調整して完了です。(カウンターポイズのさらなる調整・強化が必要そうな気もしています)

工具を買いに行ったり、何度もアンテナ取り付け・取り外しが必要なので根気が続かずのべ2日(2週末)かかってしまいました。(-_-;)

【For Your Information】

コメットUHV-6

WEBで購入できる販売店の記載をみると生産完了しているような気がします。(平成28年7月現在はまだ流通在庫はあるようです)
このアンテナには7、21、28MHz帯に同調する部品(調整エレメント)が付属しており、追加で18Mhz帯の調整エレメントを購入したので合計4本をつけています。一旦調整できれば基台への上げ、降ろししても調整範囲の変化はわずかですがカウンターポイズ(電線の位置や取り回し)の方が影響が大きいようです。なお、50、144、430MHzの各バンドは基本的に無調整ですが説明書で指示があるとおり50MHz用のカウンターポイズは取り付けました。
ちなみに調整エレメントを短くしすぎた場合は、付属のエレメント(低い周波数用1本、高い周波数用2本)で再調整しても良いようです。
先人の知恵で調整するバンドの順番に触れられている記事も拝見しましたが、私は7→21→18→28MHzの順番で調整ができました。

ベランダに固定する金具

アンテナは軽めなのでアマチュア無線用として販売されているものでなくても良いと思い、BSアンテナ用の金具をベランダの法面の壁を挟み込み固定し金具に付いているパイプ(マスト)にアマチュア無線アンテナ用で角度が自由に調整できる基台を取り付けました。アンテナは壁や庇の影響が少なくなることを期待して垂直から10度程度傾けています。

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